~IPodでオーダーエントリーシステム(その1) ~
今年の5月くらいから店にオーダーエントリーシステムを導入しました。
オーダーエントリーシステムというと堅苦しいですが、いわゆるファミレスとかでお馴染みの、店員さんがお客様のところでピッとオーダーを入力するあのシステムです。
簡単に説明すると、お客様からご注文をお聞きしてその場で端末に入力してボタンを押すと、無線で厨房に連絡が入り、その情報(プリントした紙もしくはモニター画面)をもとに店側は調理を始め、同時に会計計算処理も行えます。
お客様からすると、すでに当たり前の光景でプリントされた会計票も見慣れてますよね~。このシステムの店側のメリットはいくつかあるのですが、大きいものとして
●オーダー通しのスピードアップが図れる(ご注文いただいてからご提供するまでの時間の短縮、店員が厨房に戻らなくても別のお客様のオーダーを続けて伺える)
●会計処理の正確さと迅速さ、お客様が分かりやすく見栄えの良い伝票を発行できる。
ということがあります。良いことばかりなのですが、いままでなかなか店に導入できませんでした。なぜか?
ずばり、システムを導入するためのコストが高いんです!
何店舗も構えるチェーン店や大規模店舗ならいざ知れず、とても当店のような小規模の店が簡単に「そうか、便利なら使おう」と気軽に導入できるような価格ではありません。端末の台数など規模によりますが、だいたいの目安としては100万円以上のシステムです。
通常は専用のプログラムが入った端末を購入し、保守契約などをして運用するケースが多いようですが、当店では無線LAN環境下でファイルサーバーを設置して入力端末にはIPod touch のウェブブラウザを利用したシステムで運用しています。すでに使い始めてから2ヶ月近くたったのですが、スタッフも順調に使いこなせるようになり、繁忙期など強力な助っ人になっています。
当店の場合はたまたま有能で良心的なプログラマーの方に知り合い、この新しいシステムの開発段階から飲食店への初期導入例として協力させていただいたので、かなりカスタマイズをしていただき費用的にもメリットがあったのですが、小規模店舗の場合、たとえば入力端末3台、サーバー1台、プリンター1台くらいの構成で、機器の購入にオークションなどを利用すれば初期導入費用20万円以下も夢ではありません。(キャシュドロワーとも連動できますし、端末を増やせばレジを絡めたPOSに発展させることも可能で、ネットの利点を生かした複数店舗での売り上げ管理などもできます。)
大手メーカーの専用機は蓄積された長年のノウハウから良い点も多いのでしょうが、とにかく小規模店舗が導入するには割高。端末に市販のパソコンや無線LANアンテナ、サーマルプリンター(レシート用の感熱紙プリンターです)が使用できるこのシステムはたとえ故障してもそれぞれ安価に購入できますし、なによりもハンディターミナルにIPodを使用できるのはとてもスタイリッシュで小規模のレストラン、喫茶店や居酒屋など、今までコストの高さで二の足を踏んでいた飲食店には最適ではないでしょうか。
今年の1月頃に導入を検討し始めた頃から今までの経緯と、実際に導入してからの使用感などを少しずつブログにレポートしたいと思います。・・・つづく
※このカテゴリーの記事は低価格でスタイリッシュなオーダーエントリーシステムを探している方の参考になれば幸いです。
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