ジェノサイド
高野和明さんの「ジェノサイド」を読みました。。
圧倒的なスケールの大きい内容で、たいして読んでいませんが今年一番面白かった本になりそうです。
読んだ方のレビューを見ると、作者個人の思想信条について言及される方が多く賛否両論あるようですがそれだけ話題にする価値の高い作品だと思います。
この本のテーマである、「いつまでたっても殺し合いをやめることができないホモ・サピエンスの愚かさ」を主に日本とアメリカが関わった史実(常にこれについて賛否両論ありがちですが・・)になぞらえて書き進めているところは、メッセージ性が強いため登場人物に日米韓の人間を設定しているところでバランスをとろうとしているし、あまりにも本のスケールが大きいので共産圏のジェノサイドを引き合いに出さないことがこの作品を批判する理由にはならないと思います。
作者が代表作「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞したときに師匠である岡本喜八監督の「職人で結構」という言葉を紹介して、低俗でない良質のエンターテイメントを書き続けたいと言っていて共感したのを思い出しましたが、その言葉通り専門的な知識をよくここまで調べあげ、深みのある物語に仕上げたなぁと思います。
13階段のときも感じたのですが第一級のストーリーテラーであることは間違いないですし、話のまとめ方などちょっと「くさいなぁ・・」と思うところもありますが、これぞエンターテイメント、直球勝負という感じで好感がもてます。
たぶんに映画化をはらんだ内容ですが、映像化したらとても陳腐になりそうです。でも、もしハリウッド映画で挑戦する人が現れればとても興味深いです。
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