悪人
先日の休みに妻と話題の映画「悪人」を観に行きました。
原作の吉田修一さんの本は「パーク・ライフ」しか読んだことがなく、ずいぶんと売れている本だというのも最近知りました。
主演の深津さんが賞をとったので、そのあたりが見所なのかなぁとあまり内容は期待していなかっただけに、映画の完成度の高さには正直驚きました。
作中に色々な意味で「悪人」がたくさん出てくるのですが、「本当の悪い人って何なんだろう」という手垢のついたテーマを現代社会の風潮にのせて上手に表現していて、罪に対する法治社会の限界を考えさせられました。
ちょっと真面目くさった考え方ですが、もしこの事件の裁判員に自分が選ばれたとしたら、妥当な罰を判断できるのだろうかともイメージしてみました。被害者と犯人の会話ですら、(実際には量刑を判断するに当たって重要な会話だと思うのですが)「死人に口無し」ですからその一点のみとらえても限界を感じます。
九州の片田舎を舞台にしていることや方言の会話がより効果的で、ラストシーンもこの映画の意味をとても重層的にしていると思うのですが、脚本は監督の李相日さんが手がけているのも成功の要因なのでしょうか。原作をチェックしてみたくなる作品でした。
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