10円玉の旅
売上の計算をしていたら一枚のギザ十(側面がギザギザの十円玉、昭和30年代発行)を発見しました。
以前に聴いたラジオの投稿ネタで、財布に入ってきた十円玉の年号を見て平成だと若造を見下すようにさらっと使用し、昭和30年代以前だと「おつかれさま~」と労をねぎらい、財布の中に温めてなかなか使わないという人がいて思わず笑ってしまいました。
たしかにその十円玉もよ~く観察してみると材質が銅ならではの磨り減り方。考えてみれば自分が生まれる何年も前に実社会に船出して他人様の財布を転々とし、(してるかどうか分からないですが・・)どういう縁か当店のレジへやってきたわけです。言い換えれば、オイルショックや対米ドル変動相場制への移行、プラザ合意、バブル経済の崩壊、そして失われた10年まで、日本経済の歴史を文字通り身をもって体験してきた大先輩です。
思わずその長く遠い旅路に思いを馳せて私も「おつかれさま~」とつぶやいてしまいました(笑