黒板
厨房に少し大きめの黒板を吊るしています。戦後間もない頃に祖父が違う商売をしていた時のモノですからかなりの年代ものなのですが、いまだに現役バリバリ。
そこにはメモ書き代わりとしてそれこそ雑多な内容が書かれています。
飲食業ですから在庫がなくなってきて仕入れなくてはならない食材とか、やらなくてはならない仕込みを適当に色分けして書き込んでいます。たとえばフツーの食材は白色のチョーク、仕込みは青色、急ぎの仕込みは赤色、やらなくてはならない業務(メニューやポスター作り、修理、経理などなど)は黄色・・てな具合です。
食材が入荷したり仕事が終われば書き込みを消していくのですが、また新たな用件が増え、消したり書いたりの繰り返しです。経営的に言えばこの書き込みの量が常に多く、かつ流動性があれば一番好ましい状態なのでしょうが、最近はもっぱら書き込むスペースがなくなるくらい仕事量が増えています。しかし、なかなか消えない(笑。
デジタル時計よりもアナログ時計の方が時の流れのプロセスを感じられるように、この古びた黒板も忙しさの度合いを視覚的に感じさせてくれるわけですが、良いことやら悪いことやら・・。もう少し心に余裕をもって仕事に励みたいなぁと複雑な思いの毎日です。