竹内敏信さん
今はさほど熱心ではないのですが、以前から風景写真が好きで山登りにも重い三脚を担いで行くほど撮影を楽しんできました。
風景写真家の竹内敏信さんの作品を初めて見たのはもうかれこれ15年ほど前なのですが、そのインパクトのある作品にすぐにファンになりました。アマチュアのためにいくつか風景写真の指南書を出されていてずいぶんとお世話になったのですが、まさか現在、病気で右半身マヒの状態になられていたとは知りませんでした。
先日の新聞に、それでも写真撮影に意欲を見せる竹内さんに奥様が「わたしが右半身のかわりになろう」と決意、ご夫婦で撮影に励んでいるという記事を目にしました。
そもそも竹内さんの写真は35ミリカメラの機動力を生かして、独特のフレーミングでダイナミックに風景を切り取って撮影されたものが多く、体が不自由になるということはさぞ精神的につらいだろうとは想像に難くないのですが、それでも夫婦2人で見つけた風景による新たな作品集「照る日・曇る日-病気療養リハビリ中の撮影作品」をお出しになられたとか・・
曰く、「表現の幅は狭くなったが、障害があるからこそ見える風景があることに気づいた」とのこと。いい話ですネ。