ドバイはヤバいか?
録りだめていたビデオを消化していたら、数ヶ月前のNHK特集で中東のドバイの現状を扱ったものがあり、興味深く見ました。
世界中のセレブが集う観光都市として熱いドバイの現状は、以前からテレビなどで知ってはいましたがその発展の凄まじいスピードには驚きました。
贅の限りを尽くした高層ホテル郡、海を人工的に埋め立てた広大なプロジェクト、それらに伴う不動産バブル。番組では砂漠の上に蜃気楼のように浮かび上がると表現していましたが、わたしには文字通り砂上の楼閣といったイメージでした。
失われた10年を経験した日本人の感覚から、一見すると実体のないバブルと安直に考えがちですが、果たしてどうなんでしょう。今のドバイの繁栄は、もともと少ない石油依存から脱却を目指し、経済特区を設けて国外資本を招きやすくしたり、観光や金融、流通へシフトした結果とも言われてます。主に流入している外国資本がバブルを煽っているのだから、構造的に日本の場合とは違うともいえます。
ただ不動産は見る限り実需要とはおよそかけ離れた先行供給ですから、いずれ適正な価格に落ち着き、含み損を抱える投資家は増えるのではないでしょうか。原油高によるオイルマネーはこうしたドバイへの投機につぎ込まれ、先読みの利く投資家は利益を得るのでしょうが、なぜか日本からの投資は少ないらしいです。きっと日本人はやけどの傷がまだ癒えてないんでしょうね。
あぁ、それにしてもあの豪華ホテル、一度泊まってみたいなぁ。