笑う招き猫
山本幸久さんの笑う招き猫を読みました。
今年の始めごろに山本さんの凸凹デイズを読んで思いのほか良い小説だったので、つい前の作品をチェックしてしまいました。この人のドラマメイクはセンスありますね~。もっと有名になるのではないでしょうか。
これも青春小説で小気味が良いテンポでさらっと読めました。漫才のスターを目指すふたりの女性の物語なのですが、お笑いのドラマを書くには作者にお笑いのセンスがなければ当然面白くありません。これは優れた批評性をもちながら面白くなくてはならない社会派ミステリーと同じくらい難しいことですよね~。この人の言葉遣いにはそういうセンスを感じます。
私もよくテレビ番組”エンタの神様”なんかを録画して観るのですが、若い世代のお笑いって大好きです。なによりも実力の世界というのがいいです。2世タレントだというだけでは誰も笑ってくれないですものねー。