電子マネー元年
先日の日記でパスモのことを書きましたが、24日付けの新聞を読んでいて電子マネー元年という見出しで記事があったのですが、その数字にちょっと驚きました。
とうとう流通系のセブン&アイホールディングスが独自の電子マネー「nanaco」を23日に始めたのですが、買い物100円につき1円分のポイントがつくせいか、初日申し込みが10万件を突破したらしく好調な滑り出しだそうです。
交通系のスイカやパスモが主に通勤客をねらいとしているのに対して流通系は個人消費を担う主婦層が相手。これは間違いなく電子マネーの普及に拍車がかかりそうです。
驚くのは野村総研のはじき出した数字。電子マネーの市場規模は2006年度の実績1800億円、07年度の予想6900億円、11年度には2兆8000億円だそうです。通貨流通高80兆のうち小額決済の貨幣は4兆4875億円。現在の流通高に比べればおよそ半分以上が電子マネーにとって代わる見込み。政府の金融政策の判断基準である通貨供給量(マネーサプライ)に実態が反映されないのではないかという懸念もあるくらいです。
あとはどの電子マネーでも使えるマルチ決済が普及のカギになりそうですが、ますます目が離せませんね。