アメリカのエタノール外交
新聞を読んでいたら、ブッシュ大統領がブラジルを訪問し、バイオ燃料であるエタノールの生産について技術提携や普及促進することで合意したと記事がありました。
アメリカは今後10年間で石油の消費量をなんと2割削減しようとしているらしいのですが、現状、主力のトウモロコシによるエタノール生産ではまかなえず、世界最大のサトウキビによるエタノール生産国であるブラジルを取り込むことによって燃料資源を確保しようとしているみたいです。
背景には多くの問題を抱える中東や南米のベネズエラなどの反米感情のある国との石油に依存した関係から、少しでも脱却しようという狙いもあるようです。これから南米では今までの貧困や所得格差から莫大なエタノールマネーが入ることが予想されますが、ブラジルでは「ブッシュは中南米を侵略して資源を略奪するつもりだ」と6000人のデモもあったとか。
ウチのようなお店にこんな世界情勢の話は関係ないと思いきや、実は菓子の製造の主原料の砂糖がここ1年半くらいずーっと1割くらい値上がりしています。砂糖の原料はサトウキビなので最大の原産国ブラジルがエタノール燃料をどんどん生産しているために影響が出ているワケです。世界ってホント広いですねー 🙂