「ホテル・ルワンダ」と「嫌われ松子の一生」
話題にすっかり乗り遅れて昨年の映画2作を観ました。
「ホテル・ルワンダ」はあらすじは知っていたので、シンドラーさんや日本の杉原 千畝さんのような人の話なんだろうなあとは漠然と思っていたのですが、80~90年代にルワンダ内戦で50万人虐殺されているという事実や欧米主要国が自国の利権に関係がないと見捨てるという恐ろしさに背筋が寒くなりました。エンドクレジットの歌の詞、「アメリカがアメリカ合衆国ならアフリカはなぜアフリカ合衆国にならないのか、イギリスが連合王国ならアフリカはなぜアフリカ連合王国にならないのか」が妙に心に残りました。
「嫌われ松子の一生」はあまり期待していなかったのですが、正直びっくり、冒頭から凝った映像処理に引き込まれてしまいました。中島哲也監督、ぜんぜん知らなかったのですが、センスありますねー。脱帽です。全編に渡って手の込んだ映画だなあと思いました。原作は読んでいないので分からないですが、この内容をミュージカル仕立てで創るセンス、ポップアートなファッション・音楽、かなりの力量ですよね~。こういう人がいるなんて日本の映画界の未来は明るい!映画的には「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に影響をされたとみますが、こっちの方がより洗練されていました。