チェンジリング
先日の定休日にクリント・イーストウッド監督作品の映画「チェンジリング」を観に行きました。
イーストウッド監督の作品は必ず観に行くようにしているのですが、今回も考えさせられる見ごたえのある映画でした。趣味が良く、幅の広い監督ですが、このところはすっかり弱者の目線でみた社会派路線が定着してますね~。
1920年代のアメリカ西部で実際に起きた誘拐事件をとりあげた内容なのですが、いつの時代にも凶悪犯罪者はいるものだし、当時の社会情勢を考えればこういう事件も中にはあっただろうなぁとフィクションではないだけにある意味ストーリーは先が読めるのですが、それでもあえてこの題材を取り上げ、表現したかったものは何か・・。
母親の強さとか、不正はびこる権力の怖さ、社会正義に市民が立ち上がるところなど、過去に観た映画がいくつか脳裏をよぎったのですが個人的にはティム・ロビンスの「デッドマン・ウォーキング」を思い出しました。どちらの映画も暗いトーンですが贖罪と死刑制度をとても考えさせられます。
しかしイーストウッド監督も現在78歳。いろいろな意味で十分に成功をしているのにこういう映画を撮ろうとする姿勢。ほんとにスゴいですね~。