野茂さんのパイオニア・ワーク
昨日の定休日、家で何気なくテレビをつけたら大リーグのオールスターゲームをやっていました。ちょうど延長の10回だったのでそのまま観戦していたのですが、むこうの時間でなんと夜中の2時前くらいまでやっているという長~い試合でした。
球宴でありながらその真剣なプレーにやっぱり大リーグは面白い!と思いつつ、イチローもすでに交代して居ないゲームを見ながら、日本人選手が出場しても珍しいことではなくなったなぁと改めて考えていたところに今日の「野茂選手引退」のニュース。
「今の日本人選手の活躍も野茂のおかげ」、と開拓者としての功績は誰でも認めるところですが、記録をまじめに見てみると、大リーグの両リーグでノーヒット・ノーランを達成したり、日米で新人王を獲得したり、オールスターで先発したりと実績も十分ですよねー。
登山でいえば一度チョモランマに登頂する人間が現れれば、その後はパイオニア・ワークとしての価値は消えうせ、無酸素登頂や単独登頂、最年少登頂や最高齢登頂など付加価値を求めた登山になるように、今後大リーグでプレーする日本人選手は開拓者に険しい道を舗装してもらった代償に、今後もっと結果への厳しい価値が求められるんでしょうね。なによりも見ているフツウのわたしたちの感覚が新鮮味を失っているのですから・・