アメリカの大統領選
3連休の初日が雪のせいもあって、晴れた今日の中日はたくさんのお客様にお越しいただきました。散策マップを持って来店いただいたお客様も多く、一足早く春の観光シーズンの到来を感じさせる一日でした。
連日、ニュースを賑わせている米国の大統領選挙の予備選ですが、4年ごとに行われるこのイベントがくるたびにその選挙システムの分かりづらさから、毎回自分なりに調べているのですが、いつも消化不良気味に終ってしまいます。
これだけ分かりにくいと、果たして報道している方は本当に細かいところを理解してしゃべっているのかなあと疑いさえしてしまいます。今回は気合を入れて理解するぞ~と、ちょっとネットで頑張って調べてみたのですが、ここ数年のネット版百科事典・ウィキペディアの登場で今回はだいぶ理解を深めることができました。感謝感謝。
それでも細かいところはまだあやふやなのですが、調べていくうちにその理由もよく分かりました。そもそもアメリカの50の州を日本人は都道府県感覚で捉えてしまうと思うのですが、法律の違う国がまとまったようなもの、おのずと選挙に関する決まりごとも州によって微妙に違ってくるというのを理解する必要があるんですねぇ。
細かく体系的に書くことは自信もないし、おそらく間違うと思うので、自分なりに理解しづらかったところをちょっとだけ箇条書きに記しておこうと思います。もし違っていたらコメントいただければ有難いです。
●選挙権は18歳以上で選挙人登録をしている必要がある。つまり興味のない人間は参加していない、20歳になれば誰でも投票用紙が送られてくる日本と大違いですね。
●間接選挙というのは広く知られていますが、2大政党の候補者を選ぶ予備選挙では有権者は、事前にどの候補者を支持しているか公表している【代議員】の名前を書いて選ぶ。本選では、全国の有権者は大統領候補者の名前を書くが、その過半数を得た候補者はその州のあらかじめ党から選ばれた【選挙人】の数を得て、最終的にはその選挙人が投票を改めて行い、大統領が選ばれる。
●今、話題になっている民主党の予備選挙・党員集会ですが、この二つは州によって呼び方が違う。【代議員】を選ぶという行為は同じだが州によっては秘密投票ではなく挙手で決めたりするらしい。
アメリカは国土が広大で、昔は交通機関や情報伝達の問題もあったので、「信頼できるあの人物に投票を託そう」という考えもあったようです。また、その州の選挙人の勝者総取り方式に見られるように、大統領は州が選ぶという色彩が濃く、独立する州をまとめるのが大統領という図式が見えてきます。
まあ、2000年にも話題になったように総得票数の多い候補が選挙人の数の関係で負けてしまうこともあるので、この勝者総取り方式は改めようという動きもあるようです。それにしても複雑な選挙システムですよね~。
党員集会で挙手で代議員を選ぶなんていうのは、昔の風景を考えると、なんか西部劇などに出てくるオーバーオールを着た農夫が赤ら顔で集まっているような図を想像してしまって面白いですね。