尾瀬のツキノワグマと八高線
ニッコウキスゲが満開だとういうので、久しぶりに夜行バスに乗って尾瀬にでも行こうかなと企んで、ウキウキしながらネットで調べていたら、ここ数年の尾瀬は頻繁にツキノワグマが出没しているらしいので急遽取りやめました。
そもそもツキノワグマはそんなに人を襲うような動物ではないのですが、気になるのが木道でかなりの数が目撃されているのです。これは逆に考えると人間に遭遇するのをあまり恐れていない証拠で、いちばん風光明媚な早朝の時間帯に木道を歩く可能性が高い尾瀬は、その早朝がまさに採食の時間である熊とばったり鉢合わせる危険性の高い場所なのです。
健康登山ブームで尾瀬も相変わらず人気があるみたいですが、ここ数年、エサ不足から頻繁に日本中で里山に降りてくる熊に人間が襲われているにもかかわらず、ハイカーの数が多く人気の高い尾瀬にあまりその危険性を訴えているところが少ないような気がするのですが、どうなんでしょう?
というわけで、どこかに登りにいきたい衝動は抑えきれずに上州の山へちょっと歩きに行きました。表妙義に行ってきたのですが、早めに降りて温泉で一風呂浴びて帰りました。帰りはたまにはと思い、高崎から八高線に乗ったのですが、高麗川以北は初めてだったので、そのローカル度には感動してしまいました。ディーゼルの2両編成の車両に揺られながら田舎の高校生たちの賑やかな笑い声の中、車窓の青々とした田園風景や足元を流れるきれいな小川を眺めていたら癒されてしまいました。
山登りはアプローチにたいがい電車を使うので、それも楽しみのひとつなのですが、今度は秩父・奥武蔵の方も西武線ではなく、東上線経由で行ってみようかなあと思いました。