ガーナチョコレートと油田
和菓子を製造販売していながらこんな話をするのもおかしいのですが、昔からチョコレートが大好きです。
別に何処そこの海外有名ブランドとか手作りとか贅沢なことは言わずに、ロッテのガーナブラックチョコレートがいちばん好きなのですが、この原料のカカオ豆の一大産地である西アフリカのガーナが今、油田発見で大騒ぎだというニュースを新聞で読みました。
つい先月の6月に沖合いで埋蔵量数億バレルの質の良い油田が発見されたらしく、政府はすでに英米の開発会社と契約して商業化する見込みだそうです。(石油利権には欧米資本がすぅーと入り込むんですねぇ。)
今までカカオ栽培や鉱業を主な産業としていながら債務貧困国として援助を受けていたガーナもこの発見で一躍オイルマネーで潤うのを期待しているわけですが、近隣諸国が内戦に明け暮れていた90年代にもガーナは安定した政治で国民も勤勉、教育や言論の自由の普及を進めていた優等生で、逆にこの発見によって原油がもたらす貧富の格差や政権腐敗、紛争が心配との記事でした。
私も新聞でアフリカってこんなに油田があるんだぁと思ったのですが、どうして貧困国が多いのでしょう。ナイジェリアなどは362億バレルの埋蔵量がありながら、汚職大国で国民の大半は貧しいままだとか・・。チャドやスーダンなども原油益は武器購入に使われ紛争激化、政情は安定しないそうです。結局、政治の質なんでしょうねぇ。
ガーナにはぜひ「石油の呪い」にかからず、カカオの栽培も忘れずにおいしいチョコレートを食べさせていただきたいものです。