バベルと銃社会と日本人観
映画「バベル」を観ました。
設定は昨年のアカデミー作品賞だった「クラッシュ」と同じようなメッセージ性をもった群像劇です。
旧約聖書のバビルの塔の話「天に届くような高い建造物を建てようとして神様の怒りをかった」、人間の愚行に対するさまざまな影響を描いた作品といった感じでしょうか。
クラッシュもそうでしたが、現代社会の汚点として必ず描かれる銃所持問題。最近も米国で銃乱射の事件が相次いでますが、映画の中でも子供が絡んでくる設定は、人の親として正直言って気分的にもう観たくないなぁと思いました。開拓史時代からの銃所持の歴史、全米ライフル協会やそのロビーストの活動、前から言われ尽くされてますが、どうにかならないんですかねぇ、銃社会。
それと、アカデミー賞でノミネートされていた菊池凛子さん。まさに体当たり演技ですね。受賞はしませんでしたが、このネームバリュー的に豪華なキャスティングの中で、しっかりその無名俳優の演技をノミネートしてくるアカデミー賞の懐の深さを感じました。それとハリウッド映画で描かれる最近の日本人観。昨年観た「硫黄島からの手紙」のインプレでも書きましたが、最近の米国映画って日本人を結構忠実に表現していると思いませんか?何か配給や資本との関係があるのでしょうか。
それとエンドロールで膨大なクレジットが流れてましたが、日本でのバレーボールの試合のシーン、技術指導にヨーコ・ゼッターランドさんの名前があったのを私は見逃しませんでした 😉